フランスのしつけ教室

2012年2月の滞在紀

一日遅れであったけれど無事に出発できました。エアフラの日本のスタッフの方はがんばっていたが、フランス人のストライキだけは勘弁してほしい。
12時間半後何事もなく到着。
犬のしつけ教室

 

レンタカーを借りてホテル。パリの環状線は相変わらず大渋滞で45kmを2時間かけて到着。
前情報どおり道路以外は凍てついていてマイナス10度にはなる。犬はホテルに入れておいた。
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ホテルは定宿のカンパニール。遅く着いてもレストランがあるので食事が取れるしビジネスホテルチェーンですから高くないので助かります。よくあるロードサイドにあるホテルです。
次の日には訓練場へ

 

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道路以外は雪化粧。10年に一度の寒波のようです。

 

今回はカングー1.5ディーゼル。
1.5にしてはやたらと走る。燃費はさすがに15kmくらい。高速を制限速度の130km巡航。クルーズコントロール(レギュラトゥール)がついているので楽に走れた。
こちらではハイブリッドは少ない。ディーゼルがエコカーだ。アベレージが高いからだと思う。街中を少し過ぎるとすぐに90km制限の道路になる。田舎道をぶっ飛ばす感じですから、加減速が少ないのでハイブリッドのおいしいところが発揮できないのだろうか。
軽油が160円くらい。ガソリンは180円を超える感じ。
欧州車がほとんどですが、残念ながら日本車より韓国車が宣伝も走っている台数も目立つ感じになりつつある。
犬のしつけ教室

 

7時間かけて800km南のトゥールーズへ。
犬のしつけ教室
競技会は残念ながらフランスナショナルの大会はキャンセルになってしまい、練習と子犬の社会性のために行くことにした。
雄大な風景を過ぎトゥールーズへ。
道中約800km。道路以外ひたすら雪の中。

 

クラブに到着。
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残念ながら雪だらけ。フランスナショナルの競技会は中止となってしまった。

 

フレドの家に4日ほど泊めさせてもらうことにした
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到着当日はフレドとセブリーヌの家でジュリーと食事。まだまだ時差ぼけが抜けきれず、24時にもなると眠さでダウン寸前。
日本の上等といわれるワインを持っていったがあけたらがっかり。値段の割りのおいしさはない。
彼らはフルーティーだと言ってくれたが、最近は日本のワインのクオリティが上がって・・・などといわれていたので期待していたのでちょっとショック。フルボディの濃厚な味はまだまだなんじゃないかな。
某カナダのインストラクターはランニングコンタクトの習得に千ドル取るとか、ロシアのベテランハンドラーはロシア語の通訳が入ればとてもよいセミナーをするなどの話もあった。
結局というかやはり雪のためコンペはなくなり、翌日はピレネー地方の雪のない地方のクラブに電話してくれて130kmほど離れクラブに練習に伺う。

いろいろな練習をしたが、内緒ということで。
フレドらしいトレーニングコースであった。

 

ついでにQの飛びを確認するとビビリが幸いして、非常に手前から踏み切る。偉大な父犬のクローンのような犬なのでその点はオートマチックに行きそう。若い犬は教えることがたくさんでわくわくしてくる。
犬のしつけ教室

 

その次の日は休養。遊歩道をぶらぶら歩きに行く。途中テッテが行方不明に2度ほどなったが、どうやらジョガーについていってしまったらしい。氷点下の寒い中でもフレドの犬は川に入って遊んでいた。
犬のしつけ教室

 

その夜はフレドといろいろなことを討論した。ここ最近、自分の犬には少々フランスの犬飼いのシビアさを忘れていた。数年前まではお客様請けはしないがシビアであった。ブランの病気などもあり、線引きが甘くなっていたと思う。ワンステップ、ツーステップ先を見据えて行動すれば、必然的に今現在に妥協はいらない。最低限の最低限が一番大事で、日本のトレーニングはオンとオフを作りすぎていると思う。現に首輪をつけたらオンだといっているトレーナーは多い。ペットは敏捷さは必要ないが待つことが仕事であったり、困らないように毎日習慣を作るべきである。。
犬のしつけ教室
妥協する飼い主は鏡のように犬は理解が弱くなる。厳しく育てたから今があり、理解に対して貪欲である。人も犬も育て方を間違えれば獣になってしまう。本当に服従している犬はケージの中だろうが、外であろうが、ごほうびがあろうがなかろうが従うものである。しつけというものは特にそういうもので技法に頼ることではなく、教え続けていくものだと思った。アジリティをするととたんにしつけから逃げ始める人も多いが、犬のメンタルがとか、テンションがとか気にして、正しいことを正しいと指摘しないことが間違っているのを再確認した。
いろいろ話をしながら次の日は獣医さんとDSVによりエンドースメントをもらい、トゥールーズを出発する。

 

今度は北上。半日かけてQを返しにルーアンのほうまで帰る。
途中のオルレアンで一泊する。ここで気候がずいぶん変わって暖かくなってきた。トゥールーズがなごり惜しく、ホテルのレストランではトゥールーズソーセージを食べる。有名なソーセージで全国どこのスーパーでも売っているが、ここのはあまりおいしくなかった。ただビールで少しほろ酔いでさっさと寝る。
朝も氷点下に行かないくらいであったが、ルーアン方面に。
犬のしつけ教室

 

昼前には訓練所について練習を見せてもらうことに。リングの練習であったが大先生がアシスタント(ヘルパー)でずっと練習。大先生と一緒に食事に行った後も、昼からも30km離れた別のクラブで練習。
ここでの練習はとても参考になった。この練習を見ただけでもここに来たかいはあった。
その後にピーでアタックの練習を大先生に見てもらう。久しぶりのコスチュームへのアタックであったが、まずまずのモチベーションでコントロールもまずまずであった。
エブルーの街のホテルに泊まりに行く。
毎日レストランは飽きるのでスーパーで冷たい食事。でもなかなか豪華だと思う
いいワインも安く飲めるのうれしい。
犬のしつけ教室

 

翌日はいよいよQとお別れ。昼間でエブルーの街をぶらぶらしながら、昼に訓練所に戻る。大先生は警察官の研修や警備会社の研修でいないかったが、(フランスでは民間が官を指導している。)練習場でアジの練習をさせてもらう。犬にはいいストレス発散になった。最後に奥さんにいろいろ注文をしながらQを置いていった。
犬のしつけ教室

 

その日はロワシーのそばのホテルで泊まる。レストランではホールのお兄さんがかっこよく10杯の生ビールを配っている最中にお客さんにこぼしてしまった。目の前で見ていたおかげでビールがただで飲めた。
翌日はレンタカーを掃除して無事返却。今回は2000km以上走った。相変わらず航空会社のカウンターではピーがそわそわしている。テッテは堂々としたもの。また行ければ7月までにはできれば2回は行かなければいけない。
今回は犬の育て方、ペットとしても必要なことをもう一回見直しができた。訓練が芸にならないようにしないといけない、心からの服従があっての競技であること、技法にとらわれてないようにもう一度取り組んでいきたい。

 

2011年8月 フランス競技会・・・真夏の競技会

今回はフランストゥールーズのドッグダンシング、アジリティの競技会を見学に行った

 

この前のフランスのトレーニングを紹介します
まずは子犬のトレーニング編
まずフレドの6ヶ月の犬ファーストのトレーニング。この段階で全ての障害物を入れてトレーニングする。

 

フランスでは4ヶ月からアジリティのトレーニングをする。
ファーストもカイエンも同じ。去年のチャンピオンのリサの犬もその当時2歳になったばかりだから当然この頃からやっている。
日本はアジの練習は速くやってはいけないと言われているというとナンセンスだとのことで一蹴される。
アジリティをするのに服従を入れないといけないと言うのは一般の人向けの建前である。
初心者の人には必ずしつけ教室に入ってもらう(呼び寄せできない犬がいると他の方の練習の邪魔になってしまうため)、当然インストラクターの犬はいきなりアジ練習で若くから行い、ルールを教える。
愛好家レベルでは”服従が大事だ”というが、トップ選手ほど、シェルティやボーダーでドッグダンスやトリックや羊をやっている人が多い。アジは旋回サークルを使った競技だからである。
フランスのインストラクターレベルは当然その違いを理解しているので、服従訓練とアジは別物であり、しつけを服従訓練も違うものだ。

 

簡単に言えば、モラル意識の高い飼い主が持った服従訓練未経験の犬は何のトラブルも起こさない。自分の犬ができていないことを理解しているからである。ひもを正しく持ち、油断をしない。
モラル意識が低い飼い主が服従訓練経験豊富な犬を持てば、事故や迷惑を引き起こすリスクが高まる。犬の性質や意欲が思わぬところで火がついてしまうことに何の危機感も持たないからである。

 

もっとも大事なことは服従訓練ができても、しつけはアジリティの練習中や日常生活に使うものである。
犬を直すことばかりに一生懸命で人間社会のルールを守る意識が希薄であれば、事故や迷惑を起こす可能性がある。

 

例えば脚側行進はアジはまったく必要がないが、タッチで止まれといわれれば必ず止まらなければいけない。いつものフセができたところで、タッチのフセができないのは、ハンドラーがトレーニング時にきちんとタッチを止めずに、”まあいいか”で進めてしまうだけだからで、そういう違いであるとのことである。
早くからやると体が悪いと言われないかと意地悪に質問すると、無茶苦茶やらなければそんなのありえないとまたも一蹴。フランスでは繁殖する際には(正確には繁殖するボーダーは羊をやらなければいけなく、羊をやる犬は目と股関節のチェックをしなければいけない)股関節のチェックをするので、股関節形成不全(ディスプラジー)の問題はほとんど聞かないという。
さっきのトレーニング時期の件としては、アメリカなどの一部のインストラクターの意見がまだまだ日本では定説と捉えられているが、そもそも健康な犬が少ないのであればトレーニングが原因なのか、先天遺伝が問題なのか分からないので、骨が固まってからと走ることができると言われているが、健全な犬は当然たくさん走るので、上記ビデオのように子犬用道具でアジリティをすることが特に負担があるとは思えないとフレドは強く言っていた。
本当に早期の遊びのようなトレーニングから身体の問題が出るのか、遺伝から来る問題なのかの分析ができていないのは確かにあると思う。
次はドッグダンシング編へ

 

今回の一番目的はこれ。
oberythemeeオベリデュメ。ドッグダンシングである。
今回はTVA主催の小さな大会で20名の参加者。フレドが話してくれて、ジャッジのスージー一緒に夕食の時に話すことができた。
午前午後の2回の演技で、良い方の得点を取ることができるとのこと。アイテムは2つまでで、アイテムを使うことでアジリティなどの競技参加者はとても面白い動きを作ることができる。
ルールの詳細までは聞かなかったが、FCIのルールは日本で行われているものとは少々違うようで、そのあたりも十分に確認しないといけない。
まずはボーダーの最高クラスの方の演技
少々テンションが悪かったが、当日は室内でとても暑かったのでそれをお断りしておく。

 

ジュリーのデモンストレーション。競技ではない。時間が余ったので経験者が観客を楽しませるために行っていた。ボースロンはでとてもでかい。アジでも選考会も出ているツワモノ。

 

たくさん見てきたが集中力の上がらない犬もたくさんいる。必ずという約束ができているか、犬に遠慮してトレーニングしているのかの違いが良く分かる。
もちろん観客の前での場数は必要だが。

 

競技はエサ、モチベーターOKのプルミエ パ(初心者クラス)が一番多い。
時間は1分から2分なので初心者にも出やすい
フランスでもまだまだの競技だが、楽しみで参加する人は確実に多い。
ジュリーはマエルと一緒に競技会に出ていたので、動画を薦められた。
それが面白いので見ていただく。

やっぱり知っている曲は盛り上がる。テーマも分かりやすい。結果云々、会場が盛り上がる。
マエルの犬Gレトリバーのサンは選考会にも出る相当早い犬です。
こんなに速くアジリティをするゴールデンは見たことがない。

 

2009年12月

今回の目的は競技会+2006年、2007年世界戦で大活躍したフレドとの練習が目的。2012年の現在、主流になっている走り方ケシュクを世界戦で取り入れた第一人者である。

 

練習初日

 

到着の翌日、まずは買い物をする。
携帯電話関係のものなど。
こちらの友人から電話をもらうにはこちらの携帯でないと相手にとても高い費用がかかってしまうので。
後はいろいろと。カルフールがあるので便利。

 

夕方早速フレドと練習。
バー落下の矯正法を教えてもらった。
とても斬新な方法ではじめて見る方法だった。効果は抜群でした。

 

ジャンピングのコースからシーケンスのトレーニングをいくつかやって、コースをやった。ピーちゃんでフレドにもはしってもらったけれど、犬の速さ自体は変わらないのとピーの方が小回りをする。
ただし動きが若いのがよくわかった。
もうちょっとゆったりかとおもったらフレドもかなり時間を作ってくれて付き合ってくれるみたいで、来週はほぼアジ三昧の日々になりそう。

 

練習2日目

今日は朝から合同練習。とはいってもシーズン終わり、天気も悪いのでいまいち集まりは悪いらしい。

 

9時からの練習会はグレッグが見てくれた。
彼はとても若くて面倒見がよい。
いろいろと彼が教えてくれたが、彼のハンドリングは真似ができない。
交代で走って2時間とても有意義な内容だった。

 

その後はレンタカーを借りに副会長のドミニクに乗せて空港まで行き、ホテルでドミニク夫妻と食事をする。

 

今夜はジャッジのデビッドとグレッグと食事の予定だ。時差ボケもまだあり、ちょっと疲れたかも

 

3日目競技会

 

到着後3日連続。
昨日の夜もグレッグたちに連れられてステーキショップにいったが、彼らは若い。結局23時半までお店にいた。時差ぼけが取れないので、朝まで起きているかんじ。
翌朝は7時半クラブ集合。
まだ日が登っていない。8時半くらいまでは暗い。
今日はボルドーやペルピニャンからも集まって、ラージではグレッグやティエリークワスニーさんとったチームフランス組もそろった。フレドはインスタラクターへの研修を仕切るとのことで、別の地方の研修に行ったので不在。

全部で65頭と8人の若いハンドラーの小さな大会。
まずはオープンクラス。ノーリードでスタートまでつれてゆく。
ピーちゃん上がりすぎ。珍しくスラロームをぬく。その後失格。
AG3はまたもスラロームをぬく。トンネルに入り失格。
午後のグランプリドフランスはまずまず。少し落ち着かせてスタート。なれないテーブルで落っこちて、そこの失敗だけ。タイムはまずまず。
JPは度数がないので全員参加。一本狙ったものの、ウイングにあたり、タイムもいまいちだった。

 

こちらの犬はとにかく広い間隔のコースを全力疾走で走ることに慣れている。間隔が広いといっても途中でかなり危険なところがいくつか待っている。コースの傾向が根本的に違うと思った。

 

完走率は高めだけれど、タイムが大きく離れる。全体としては先行しながら、要所だけラインコントロールを使う。バーを落とす傾向がある今のピーではちょっとまねできない。

 

前もあったけれどこちらは昼もお祭りのように食事を大きなテーブルで座って食べる。いろいろなクラブが混じって、こういう雰囲気はとても大切だと思った。
子供を大事にして参加費も無料。すべてに賞を与え自信をつけさせ、育てる。
フランスでも本気ハンドラーとレジャーとしているハンドラーとたくさんいるけれど、参加費が安いのでそれはとてもなじむような気がした。
ちなみに今回の大会は13ユーロ2000円1800円くらい?で4走。いつもは30ユーロで4走。それでも5000円しない。
安いのは越したことはないが、安すぎるとは思う。クラブは持ちだしの分もあるし、ペットフードメーカーなどをうまく使って、参加費を安くしていた。ジャッジは交通費がきまっていて1km0.4ユーロだったか?とホテル代だけ。ジャッジのダビッドは面白いからやるけれど面白くなくなったらやめると言っていた。

 

休息日
昨日はようやく休息日だった。
昨日の夜にはようやく夜まともに寝れた。いつもこうなる。一週間の観光旅行では時差に慣れたころに帰ることになる。

 

ホテル:予約しやすいチェーン店。フランス全土にある。ネットも使えて、レストランもある値段は最安値ではないが、1万円弱だからこんなものか。清潔で使いやすい。犬OK。
ただし観光客は0に近く、エアバスがあるトゥールーズらしくビジネス客が多い。新型のA380の大きな飛行機も頻繁に飛んでいる。

 

買い物、食事:目の前にカルフールがある。わずかに日本にもあるが(イオングループになってしまった)イオンみたいなショッピングセンターで大体のものがそろう。部屋を汚すといけないのでコロコロも探したらあった。食事は朝はホテルの朝食だが飽きたので、カルフールの横の朝マックに行こうかと思っている。マックのセットは7ユーロもするが、ほとんどの人が飲み物ポテトをLLセットで頼んでいる。ここの人たちは結構食べた後も大量のデザートは欠かさない。これでは絶対に太る。私は痩せ型です。ここでは。
昼食、夜は誘われないときはカルフールでパエリヤやチキンの丸焼きなどテイクアウトできるものかホテルのレストラン。ホテルはそんなにおいしくない割りに高いしデザートはそんなにいらないので、隣の中華料理やピザ屋に行こうと考えている。

 

車:今回は久しぶりレンタカー。シトロエンC3ディーゼル。もちろんマニュアル。パワーがあって使いやすい。ヨーロッパ車は100kmくらいから本領発揮。高速制限の130kmでもさくさく曲がる。ディーゼルの小型車があるなら日本でも乗ってもよい。キーの説明にディーゼルと書かれているまで気づかなかったくらい静か。昨日もペットフードを買いに園芸系ホームセンターにいったが、ナビをつけたのでなんとか帰ってこれた。市内はナビに頼るが一番。今週は遠いけれど大西洋でも見に行ってみようかとたくらんでいる。

 

犬のすみやすさ:確実にこちらが上でしょう。年であっても公園の面積が大きいし、無駄吠えやトイレのしつけさえしてあれば、運動不足などは気にしなくても全くよい。ただし天気に恵まれず2日1日は雨である。南西フランスではありえない。日の出は8時半だし、正直太陽が恋しい。

 

滞在も終盤を迎えてきた。

 

昨日までで検疫の書類も整い、帰ることの懸念もなくなって気が楽に。
結局観光などほとんどできずここまできてしまった

 

木曜深夜到着
金曜フレドと練習
土曜グレッグに練習を見てもらう+ダビッドとグレッグ、マエル、ジュリーと食事
日曜競技会
月曜オフペットフード、生活用品など買出し。
火曜昼からフレドと練習。夜グレッグをはじめ皆さんと合同練習
水曜検疫で振り回され、フレドとドミニクと食事
木曜朝からフレドと練習
金曜朝から15時までフレドに練習を見てもらう+新しい練習場の引越しのお手伝い
土曜朝練習、昼からインスタラクター向けセミナー
日曜同じくインストラクターセミナー終日

 

終盤
観光+買い物(ブダン(?み付きパッド)を買いにエクスまで)したかったが、贅沢も言っていられない。

 

今日はフレドと体を動かすことを最小限にした練習をしたが、フレドはそれでも微妙なタイミングで犬をうまく動かす。何かスポーツをやっていたかと質問したら、アジリティ歴20年以上だと言われた。恐れ入りました。34歳の彼は中学生くらいからやっているわけで、ある意味感性で体が動く部分ではかなわないのかもしれない。

残念ながらというか、私とピーの調子も尻上がりによくなってきた。ついてすぐに調子を作るのはとても難しい。時差に慣れ、場所にリラックスできるようになるには私は少なくて5日くらいはかかるようでした。(中華料理を食べたあとくらいから)

 

車で移動するのにもずいぶん慣れてきた。フランスは特にロータリー(ランポワン)が多いけれど、合理的である。
今日は6時半になってしまったので、バスで中心街にいってきた。

正直私はトゥールーズという街には好みの部分があまりない。ガロンヌ川河畔や旧市街もそこそこ美しいが、

 

美しさや壮大さならパリだし、旧市街の町並なら他の小都市の方が美しい。天候は西南フランスの明るさには全くかなわない。
ただ今日はクリスマス期間のお祭りだった。


治安でいうなら豊かなトゥールーズはフランスでも珍しい、夜でも安心して歩ける数少ない大都市だといえる。

 

練習最終日

 

最終日は昨日から続いている。フレドと過去の世界戦代表のナタリーが講師。アジリティインストラクター向けの研修。ナタリーは早く動くことは難しい少し大柄な体型であるにも関わらず、それをカバーする非常に上手な動きをするハンドラー。
内容はとても先鋭的なもので、すべてをミスなく使いこなしたら間違いなく世界選手権で優勝できる内容。今の私にはすべては無理はでしょう。
他のインストラクターも犬が遅くない限り、すべてをこなすことはできなかった。

 

内容はフランス語でいうピボ、クロワゼデリエール、ジュネット、ケシュク(ケシュクッセとくだらんダジャレをみんな言っていた)、アウット、ティクティクティク、タクタクタク。フランス語コマンドに興味がある人は聞いてください。
ただとても楽しい仲間で、昼も先週同様テーブルを囲んで、食事。


ワインを持っているこのご婦人かの有名なシャトーマルゴーのオーナーを義理の父に持つとのこと80年のもの2本開けてしました。他にもシャトードペズなどプレミアムワインが開き、持ち寄りの料理デザートチーズでとてもすばらしい昼食を堪能してしまいました。
ここに来てほとんどの昼はワインなり飲んで練習する。飲酒ハンドリングにもずいぶん慣れてきた。ワイン一杯やビール一本は酒ではないようだ。

 

 

セミナー自体で考えさせられることは少なかったですが、ここまでの練習方法や犬への扱い方、インストラクターとしての教え方、もちろんフレドやグレッグなど過去に世界戦でトップレベルの成績を収めた犬やハンドラーの普段の練習やその犬と自分の犬や私自身が欠けているものが理解できたことに対して持ち帰れるものはプライスレスといったところでしょうか。
こんな初歩的ではありますが、グレッグとフレドは特に犬に対しての接し方がうまい。犬を引き上げる部分と犬にプレッシャーをかける部分両方ともがうまいということで、この高次元なバランスで犬に理解を進めて異次元のハンドリングに導き出す。ハンドラーは犬のボスとしてのプレッシャーを多く使いますが、犬が明確に理解できることには犬にも責任を取らせます
犬に関してははっきり言って日本のボーダーは全くそん色ないレベルだと思いました。スピードや大まかなのポテンシャルは彼らの犬と遜色ありません。
まるでスケボー少年のようにできないことをひとつずつどんどんできるようになってゆくことが彼らの楽しみでもあり、ひとつの理論に終始せず、いろいろな”技”にチャレンジし続けています。それを地域の異なるクラブのメンバーに惜しげもなく伝える場がありました。
フランスでは2度昇格にはAGが3回のPR(2人以上の違うジャッジで)は同じですが(ただし1年以内で)、3度昇格には3位以内でかつノーミスでというのが3回でかつ確か9月から8月までの1年間でという比較的過酷なルールがあり、のんびりしていたら3度には上がれないのもあるかもしれません。
まあともかくアジリティはレジャーであって、迷惑を掛けない範疇で愛犬とチャレンジすることはすばらしいと思います。
またトゥールーズの皆さんにはもともとは見知らぬ外国人である私を受け入れてくれて本当に感謝しています。このエスプリを持って帰りたいと思います。

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